全館空調E3-SYSTEM その2 熱交換器他

2019年10月26日

おしお家はオンレイ社の全館空調を採用していますが、現場に行くとシステムを構成するいくつかの機器が取り付けられていましたので、紹介したいと思います。

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前回の記事でもチラッと書いていますが、最終的に各社にお見積りをお願いした際に、全館空調が採用可能な会社には提案に盛り込んで頂いていました。

なぜ全館空調なのか

全館空調にこだわったのは、あるハウスメーカさんで経験した以下の体験によるものです。
ちなみに、全館空調では無いですがスエーデンハウスさんも輻射熱効果を謳ってましたね。

  • 風が無く、薪ストーブの様な心地よさ (エアコンが嫌いな奥さん的に一番の採用理由)
  • 玄関やお風呂も含めて、温度差が無い(そのハウスメーカさんの場合、温度差は1度以下でした)
  • 大きな吹抜けを設けても寒くない(上と同じですが、個人的にはこちらが一番の採用理由)

逆にデメリットとしては、以下の事が気になりました。

  • 輻射熱効果を高める為、基本的に常時稼働させる事となり、電気代が嵩む。 (住宅の仕様や環境によっては安くなる場合もあるみたい)
  • 空気を循環させる為、集中型の一種換気が必要となり天井裏や床下にダクトスペースが必要となる
  • 吸気、排気、循環等に使うダクト類の清掃が困難
  • 機器が増える為、お金がかかる(仕組みによっては通常のエアコンより安くなる場合もある様です)
  • 個別の温度設定が出来ない(自分は暑がりなのですが、書斎だけ温度を下げるといった事が出来ません・・・)

以上の事を踏まえて、最終的には全館空調を含めた形で各社にプランを出して頂きました。
(全館空調が採用できないハウスメーカさんの場合は、集中型の一種換気装置のみ)

おしお家の全館空調システム

そして、おしお家で採用した物は先にも述べた、オンレイさんのE3-SYSTEMとなります。
実際には全館空調を選んだ訳では無く、選んだハウスメーカさんの全館空調システムがE3-SYSTEMだった感じです。

このシステムに限った事では無いのですが、情報が少なく・・・具体的にどのような仕組みなのか自分では調べることが出来ませんでした。(今は検索するとカタログと同じ内容を掲載しているHPが見つかったりします)

このシステムは床置きのエアコンを中心としたシステムで、床下に送り込んだ温風(冷風)をファンで2階にも送るようになっています。
取り付けられる装置としては以下の3つ。また各部屋に吹き出し口が設けられています。

  • E-SYSTEM:エアコン本体(三菱製と聞いています)
  • E2 FAN:1階床下の空気を2階へ送り込む為のファン 三菱のダクト用換気扇が付いていました
  • AVH95:熱交換器(顕熱式) ケィ・マックインダストリーのAVH95

ただ、個人的には気になる点もいくつかあります。まぁ、メーカやハウスメーカさんとしては実績もあり問題は無いのだとおもいますが・・・
例えば、冷房時は床下に冷たい空気を吐き出すわけですが、効率が悪い感じがしますよね。暖房時には2Fの床面があったまるこかも不安かな。
いちおう直接空調の空気を利用する以外にも、輻射熱効果を謳っているので躯体に熱が伝わればそれほど気にならないとは思いますが、実際に体験してみないと気になりますよね。

ちなみに、上の図で2階の排気口が床面になっていますが、床に排気口があるのが不自然に思えたので、おしお家は天井に変更してもらいました。
床面に付いていた方が空気が撹拌されて良いのかもしれませんが、最悪サーキュレーター等の設置も考えたいと思います。

現場の様子

現場では、AVH95(熱交換器)(これは少し前に取り付けられていました)とE2ファンが取り付けられていました。

■こちちらはAVH95
本当はクローゼットに付けたかったのですが、天井に「ホシ姫サマ」や、「ナノイー」「ダウンライト」等が付くので断念。(そもそも高さが足りなくて付けられなかったですが・・・)

パントリーの天井裏に収まった
AVH95

■ こちらがE2ファン
2階ホールの屋根裏に付いていて、1階床下の空気はこのファンによって2階に吸い上げられ、各部屋の吹き出し口から排出されます。

点検口付近から見上げたE2ファン

■1階のフローリング部分はガラリも施工されています。
床下の空気は、このガラリから排出されます。

各所にこんな感じで付いてます。
廊下や脱衣所なんかは、この半分くらいのサイズの物になるみたい

■2階の吹き出し口
E2ファンによって送り込まれる空気がこちらから排出されます。

■熱交換器の吸気排気口
現在はこんな感じで、まだ施工が終わっていません。
外壁が終わったらカバーが付きますが、吸気側は 遠心力を利用して虫等が入らない、 サイクロン式給気フードが取り付けられます。

手前が吸気口で奥側が排気口となります。さらにその奥に2つ並んでいるのはレンジフードの吸気、排気口です。
吸気口には、下記のサイクロンフードが取り付けられます。

ダクトについては、排気側はまだ未施工の様ですし、吸気および吹き出し口のダクトも繋がっていないところがあるので、施工完了はもう少し先になりそうです。
まぁ、施工が終わっても電気が来ないと運転できませんが・・・